特徴
ルックアップ拡張プラグインは、標準のルックアップが持たないいくつかの機能を提供します。
- フィールドの値によってルックアップ元のデータを絞り込むことができます。
- ルックアップ元に該当するデータが一つしか存在しない場合、自動的に設定することができます。
- ルックアップの自動設定とフィールド値による絞り込みを組み合わせることで、Excel の VLOOKUP 関数相当の動作を行うことができます。
- ルックアップでコピーされたフィールドを編集することが可能になります。
- アプリアクションでルックアップフィールドに値をコピーした場合、自動的にデータを取得します。
- 標準のルックアップ選択ダイアログから、簡単にレコードの絞り込みができる独自のダイアログに切り替えることができます。
- 多言語対応(日本語、English(US)、中文(简体)、中文(簡體)、Español、Português(Brasil)、ไทย)
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機能
■ フィールド値によるルックアップ元データの絞り込み
標準のルックアップでは、ルックアップ元のデータの値による絞り込は「絞り込みの初期設定」で固定値を指定して設定できますが、アプリのフィールドの値によって動的に絞り込むことができません。
本プラグインでは、それを可能にします。
絞り込みを行うフィールドは複数設定可能で、「すべての条件を満たす」「いずれかの条件を満たす」も選択でき、とても柔軟な絞り込みを行うことができます。
絞り込みの際は、標準の「絞り込みの初期設定」で設定された項目についても条件に加えます。
テーブル(サブテーブル)内のルックアップフィールドでは、同一行の別フィールドの値およびテーブル外のフィールド値で絞り込みが可能です。
絞り込み可能なフィールドと比較演算子を以下に示します。
ルックアップ元フィールドタイプ | 比較演算子 | 絞り込みフィールドタイプ |
---|---|---|
組織選択 |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
組織選択
|
グループ選択 |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
グループ選択
|
ユーザー選択 |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
ユーザー選択
|
作成者 |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
組織選択
グループ選択
ユーザー選択
|
更新者 |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
組織選択
グループ選択
ユーザー選択
|
日付 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以前)
<(より前)
≧(以降)
>(より後)
次の値を超えない最大値を持つ
|
日付
|
時刻 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以前)
<(より前)
≧(以降)
>(より後)
次の値を超えない最大値を持つ
|
時刻
|
日時 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以前)
<(より前)
≧(以降)
>(より後)
次の値を超えない最大値を持つ
|
日時
|
作成日時 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以前)
<(より前)
≧(以降)
>(より後)
次の値を超えない最大値を持つ
|
日時
|
更新日時 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以前)
<(より前)
≧(以降)
>(より後)
次の値を超えない最大値を持つ
|
日時
|
数値 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以下)
<(より小さい)
≧(以上)
>(より大きい)
次の値を超えない最大値を持つ
|
数値
計算
|
レコード番号 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以下)
<(より小さい)
≧(以上)
>(より大きい)
次の値を超えない最大値を持つ
|
数値
計算
|
計算 |
=(等しい)
≠(等しくない)
≦(以下)
<(より小さい)
≧(以上)
>(より大きい)
次の値を超えない最大値を持つ
|
数値
計算
|
文字列(1行) |
=(等しい)
≠(等しくない)
次のキーワードを含む
次のキーワードを含まない
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
チェックボックス
複数選択
|
リンク |
=(等しい)
≠(等しくない)
次のキーワードを含む
次のキーワードを含まない
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
チェックボックス
複数選択
|
ステータス |
=(等しい)
≠(等しくない)
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
チェックボックス
複数選択
|
ドロップダウン |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
チェックボックス
複数選択
|
ラジオボタン |
次のいずれかを含む
次のいずれかを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
チェックボックス
複数選択
|
文字列(複数行) |
次のキーワードを含む
次のキーワードを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
|
リッチテキスト |
次のキーワードを含む
次のキーワードを含まない
|
文字列(1行)
リンク
ドロップダウン
ラジオボタン
|
- ルックアップに関連付けられるルックアップ先のフィールドは、重複した値を持たないフィールドである必要があります。
- フィールド値による絞り込みを行った結果が数千レコードのように多い場合、ルックアップの選択ダイアログの表示が遅くなる場合があります。
■ 独自のルックアップ選択ダイアログの使用
ルックアップフィールドの「取得」ボタンをクリックした際に開く標準のルックアップ選択のダイアログを本プラグインが提供する独自のダイアログに変更することが可能です。
※フィールド値による絞り込み設定を行った場合は、自動的に独自のルックアップ選択ダイアログが使用されます。
独自のダイアログでは、レコードの絞り込みを簡単に行えるドロップダウンフィルタ機能を備えており、フィールド値をキーワード検索することも可能です。
もちろん、フィールド値に対するレコードの並び替え機能も有しています。
モバイル環境の独自のダイアログにも同様にドロップダウンフィルタ機能と並び替え機能があります。また、フィールド名も表示されるため、値がどのフィールド値なのかもわかりやすくなります。
■ ルックアップ元に該当データが一つの場合に自動設定
ルックアップ元のアプリにデータが一つしか設定されていない場合に、自動で取得するかを設定できます。
また、この機能を有効にしたとき、前述のフィールド値による絞り込みや、「絞り込みの初期設定」の条件で絞り込んだ結果、該当するデータが一つしかなかった場合も、自動でデータを取得して設定します。
また、一度ルックアップで自動でデータを取得して値が設定されている状態になっても、フィールド値による絞り込みの条件が変更された結果、該当するデータが変化して一つに絞られる場合に自動でルックアップを再取得・再設定することができます。
フィールド値による絞り込みで比較演算子に「次の値を超えない最大値を持つ」を設定し、本機能と併用すると Excel の VLOOKUP 関数相当の動作をさせることが可能です。
- ルックアップに関連付けられるルックアップ先のフィールドは、重複した値を持たないフィールドである必要があります。
■ ルックアップでコピーされたフィールドの編集
ルックアップの「ほかのフィールドのコピー」の設定でコピー先となっているフィールドは、標準では編集不可のフィールドとなります。
本プラグインの設定によって、編集可能なフィールドに変更することができます。
■ アプリアクションでの自動取得
アプリアクションでは、アプリのデータを別アプリのルックアップフィールドにコピーしてレコードを作成することが可能ですが、コピー先のレコード追加画面にて、「取得」ボタンを手動でクリックしなければなりません。
本プラグインをコピー先のアプリに登録することで、これを設定不要で自動で取得します。
- ルックアップに関連付けられるルックアップ先のフィールドは、重複した値を持たないフィールドである必要があります。
使い方
設定画面

設定画面を開くと、ルックアップフィールドの一覧が表示されます。
設定を行うには「設定」ボタンをクリックします。

ポップアップが開くので、「自動取得」「独自のダイアログの使用」「フィールド値による絞り込み」「コピー項目編集」についてそれぞれ設定します。
「コピー項目編集」には、標準のルックアップの「ほかのフィールドのコピー」の設定で選択したフィールドの一覧が表示されます。フィールドをコピーした後、編集可能としたいものにチェックします。
各項目の設定が済んだら、「設定」ボタンをクリックします。

ルックアップの一覧画面に戻り、「設定項目」の欄に設定した拡張機能が表示されます。
この段階ではまだ kintone に設定が保存されてないので、「保存する」ボタンをクリックして設定を保存します。
設定画面のボタンについてはこちらをご覧ください。
レコード追加画面


独自のルックアップのダイアログが開き、チェックボックスで選択したサービス種別の商品だけが一覧に表示されます。
選択ボタンをクリックして選択します。

商品が設定されます。「単価」フィールドは商品アプリからコピーされますが、編集可能な状態になっています。

独自のルックアップのダイアログにはフィルタ機能とソート機能が付いています。
フィルタ機能の項目をクリックし、キーワードを入力すると、一致する候補の絞り込みが行えます。
項目のラベルをクリックするとデータが昇順/降順に並び替えられます。
- 表示されるデータが多い場合、ダイアログが開くまでに時間が掛かります。「フィールド値による絞り込み」で可能な限り絞り込んでから開いてください。

モバイル画面の場合の独自のルックアップのダイアログです。
項目名が表示され、フィルタ機能とソート機能のボタンにより、PC画面と同様なフィルタ機能とソート機能を提供します。

プラグインの設定で「自動取得」にチェックを入れている場合、絞り込み条件に該当するレコードが 1 つしか存在しない場合は、絞り込んだ時点(チェックボックスにチェックした時点)でルックアップ先のレコードの情報を設定します。
絞り込みに使用した「サービス種別」フィールドは、 フィールド非表示プラグイン を使用して、詳細画面で非表示にするとよいでしょう。
まずは、30日間無料お試し
プラグインをダウンロードしてkintoneで使用開始してから30日間無料ですべての機能をご試用いただけます。