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kintone選択項目マスタプラグインで起こりがちなエラーとその原因

kintone のドロップダウンやラジオボタンの選択肢を、別のマスタアプリから手軽に更新することができる便利な「選択項目マスタプラグイン」。しかし、マスタアプリのデータが原因で、予期せぬエラーが発生することがあります。この記事では、プラグイン利用時に遭遇しやすいエラーの内容と、その原因となる kintone の制限事項についてわかりやすく解説します。

1. 選択肢の文字数が128文字を超えている

kintone の仕様により、ドロップダウンなどの選択項目一つに設定できる文字数は最大128文字までと定められています。マスタアプリのデータがこの上限を超えていると、プラグインは正しく動作しません。

「選択項目反映」ボタンを押したときに、以下のようなポップアップとともに、「[CB_VA01] 入力内容が正しくありません。」と表示されます。

▼エラーになる例

012345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678
(この文字列は129文字です)

2. 文字列の「前後」に、目に見えない空白文字が含まれている

選択項目の前後にスペースがあるとエラーとなります。Webサイトなどからコピー&ペーストした際に意図せず紛れ込む、見た目では区別がつかない特殊な文字もこれに含まれます。
見た目では判断がつきにくいため、一度CSVファイルに書き出して、テキストエディタの空白表示機能で確認することをおすすめします。
制限違反の時は、こちらも先ほどと同様のポップアップが上がります。

▼エラーになる例
  • [ 東京都]  ← 先頭に半角スペース
  • [東京都 ]  ← 末尾に半角スペース
  • [ 東京都 ] ← 前後に全角スペース

3.データ量が256バイトを超えている(特に絵文字が多い場合)

文字数とは別に、データの物理的なサイズにも上限があるようです。特に絵文字(1文字4バイト)を多用すると、128文字以内でもこの上限に達し、エラーを引き起こすことがあります。
制限違反の時は、こちらも先ほどと同様のポップアップが上がります。
 
▼上限の目安
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(4バイトの絵文字 × 64個 = 256バイト)

各項目の制限に関するより詳しい情報は、kintoneの公式ヘルプページでもご確認いただけます。


いかがでしたでしょうか。
一見、原因が分かりにくいエラーも、その多くはkintoneの基本的な仕様に起因しています。
もし予期せぬエラーで設定が止まってしまった際には、慌てずに今回の内容を参考にして、マスタアプリのデータを見直してみてください。

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