2026年4月12日に kintone の定期アップデートが実施されました。
この記事では、普段 kintone を使っているユーザーの方と、設定やカスタマイズを行っている管理者・開発者の方に向けて、
- 「今回のアップデートで何が変わったのか」
- 「kinkozi製品への影響はあるのか」
結論:今回のアップデートのポイント¶
結論からいうと、今回は
- 検索性の向上(除外検索)
- アプリ管理の可視化
- モバイルの操作性改善
- JavaScript APIの拡張
と、日常操作から管理・開発までバランスよく改善されたアップデートです。
ユーザー視点:今回のアップデートで変わること¶
結論:画面の見た目や基本操作に大きな変更はありません
そのため、
- いつもの画面が大きく変わる
- 操作方法が急に変わる
といった影響はなく、これまでと同じ感覚で利用できます。
一方で、検索機能の改善やモバイル機能の強化など、
日々の業務効率を向上させるアップデートが行われています。
1. 検索で「除外検索」ができるように
全体検索やアプリ内検索で、特定のキーワードを除外して検索できるようになりました。
例えば、
東京都 -千代田区
と検索すると、東京都のデータの中から千代田区を除いたレコードのみを表示できます。
これまでは、不要なデータも含めて検索結果に表示されていましたが、
今回のアップデートにより、より目的のデータに絞り込んで検索できるようになりました。
これにより、
データ件数が多いアプリや、条件で絞り込みたいケースで、
検索のしやすさが向上します。
2. iOS:写真を編集してアップロード可能に
モバイル(iOS)では、写真添付時にその場で編集ができるようになりました。
具体的には、
- 回転
- トリミング
- 明るさやコントラストの調整
などが可能になっています。
これにより、
- 撮り直しの手間が減る
- 別アプリで編集する必要がなくなる
といったメリットがあり、現場での入力作業がよりスムーズになります。
※ iOS 18.4以降が必要です
3. Android:書類撮影時に自動補正してアップロード可能に
Androidでは、ファイル添付時にカメラで書類を撮影し、
自動補正した状態でアップロードできるようになりました。
スキャンアプリなどの別ツールを使うことなく、
kintoneのモバイルアプリ上でスキャンからアップロードまで完結します。
具体的には、
- 傾き補正
- トリミング
- 明るさ調整
が自動で適用されます。
これにより、スキャンアプリのような操作をしなくても、
そのまま見やすい状態でkintoneに保存できるようになりました。
そのため、
- 紙の書類を扱う業務
- 現場からの報告業務
などで、入力の手間が軽減されます。
管理者・開発者視点:設定やカスタマイズへの影響¶
結論:運用管理のしやすさとカスタマイズの自由度が向上しています
今回のアップデートでは、管理画面の可視化やJavaScriptカスタマイズの強化など、
管理者・開発者向けの改善も複数行われています。
日々の運用やアプリ管理がしやすくなる内容が中心です。
1. アプリ設定の変更履歴が大幅に拡張
アプリ設定の変更履歴が、
50件 → 1,000件
まで確認できるようになりました。
これにより、過去の変更内容や変更日時を遡りやすくなります。
運用面での安心感も向上します。
2. アプリごとのユーザー数が確認可能に
アプリ一覧で、各アプリにアクセス可能なユーザー数が表示されるようになりました。
これにより、
- 権限設定の見直し
- 不要に公開されているアプリの発見
などがしやすくなり、運用改善につながります。
3. アプリの参照関係が可視化
各アプリが、ルックアップや関連レコードでどれだけ参照されているかが確認できるようになりました。
これにより、
- アプリ同士の依存関係の把握
- 削除や整理の判断
がしやすくなります。
4. JavaScriptカスタマイズが強化
今回のアップデートでは、JavaScriptカスタマイズの自由度が大きく向上しています。
まず、フィールドのスタイル変更APIが拡張され、
レコード詳細画面や印刷画面でもスタイル変更が可能になりました。
さらに、一覧画面ではセル単位でスタイル変更ができるようになっています。
たとえば、
「ステータスが〈承認済み〉のセルを緑色で表示する」
「期限切れのレコード行を赤く強調する」
といった視認性を高めるカスタマイズが、より少ないコードで実現できるようになります。
これにより、
- 条件に応じた色分け
- 強調表示
- 一覧画面の視認性向上
などが実現でき、より柔軟な画面カスタマイズが可能になります。
5. その他
cybozu.com共通管理において、マレー語表示が追加されています。
大きな影響はありませんが、多言語対応が進んでいます。
※ なお、今回追加されたマレー語表示については、
kinkoziの多言語対応済みプラグインでは英語で表示されます。
kinkozi製品への影響について¶
結論:今回のアップデートによる、kinkozi製品への影響はありません。
今回のkintoneアップデートでは、
- 検索機能の改善
- モバイル機能の強化
- アプリ管理機能の可視化
- JavaScript APIの拡張
が中心であり、既存の動作仕様を変更するものではありません。
そのため、
kinkoziの各種プラグインや既にご利用中の設定・カスタマイズについて、
アップデートに伴う対応作業は不要です。
これまで通り、安心してご利用いただけます。
まとめ¶
今回のアップデートによるkinkozi製品への影響はありませんが、
- 一覧画面のカスタマイズ強化
- アプリ管理の可視化
- モバイル入力の改善
といった点で、今後の機能開発や活用方法に影響する要素が含まれています。
現時点ではそのまま安心してご利用いただけます。
今後はこれらの機能を活かした運用改善や、プラグインの機能強化にもご期待ください。